毎日昼ごはんを買っているお弁当屋さんで、秋の総菜弁当が売っていた。炊き込みご飯とレンコンの天ぷら、鳥の煮つけ、山芋の煮物が入っていてとてもおいしい。 毎年、秋の記憶が薄い。秋は本当は無くて、夏の終わりと冬の始まりしかないから。
頭痛の中に甘美な瞬間がある。 換気扇も切った静かな雨の夜に、横に臥してぼんやりと仄暗い部屋を眺める。 血管の脈動に合わせて、黒い波のような痛みが心を暗くする。口腔が溶け出して何やら熱いものが息から漏れる。この熱いものは痛みそのものだ。熱い息…
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