草原にいる

雑文を書きます。

冬春の短歌

ここ半年くらいで作った短歌

 

 

金曜日に割れたコップの予感めき私を死なす電車はこない

 

くらやみでダンスをおどろうよ刹那で回れば呼吸もきらきらひかる

 

目を閉じてにどとめざめることのない蓮の景色はさわれず胎に

 

天王星蝕のゆびわに住む盲 天国はそこにありますがゆえ

 

二進数の羅列は宇宙を反射する私の墓標の108バイト

 

大型車のエンジンみたいに愛してるの虐殺装置は急に止まれず

 

夜は甘し甘き緑のかろやかに蛾の幼子の見る夢の夢