草原にいる

雑文を書きます。

短歌 2023春〜2024春先

短歌を作るのが困難になった。言葉が出てこなくなった。そんな中で絞り出したここ一年の短歌

 

 

さわやかにすこやかに都心を練り歩き湿度計に死に得る明日

 

爆心地のコロスはいつまでも透明いつまでも聞こえるカーテン

 

カーテンのすそかき上げて痛む色色に今宵は祭りのようです

 

色は無し

眼はひらかないほうがいい、かなしみ、かなしみ、とばして煩悩

 

妻になるひとを見やればひまわりの明日も生こうの色においかな

 

ひまわりは毒のありかを知っている放射線からにょきにょき血豆

 

左眼が壊れたのろいの朝食後毒を喰らわば皿まで、くわばら

 

生きた飢餓朝食を抜いた電車にてほとばしる血液の生きた飢餓