草原にいる

雑文を書きます。

緊張していくら飲んでも酔えないことがある

 下り電車に揺られる酩酊感はとどまることを知らず、目の前のあなたの頭の中に、その隣のあなたの頭の中にも、舞い降りていく。

 私は一人、酒が飲めないので一人、酔う、ということがどういうことなのか知らないまま一人、触れられない吐き気を催して一人、中央線快速を一人、一人揺られて身体が都心から離れて一人、一人私の住む街へ一人、30m/sで進んでゆくのであります。