草原にいる

雑文を書きます。

今年は眼の年

 朝10:30に起きる。初日の出は見逃してしまったが、底の抜けたような青空が窓の隙間から見え、いい元旦になると確信した。今思えば10:30は元旦とは言い難い。

 

 昼過ぎに近所の寺に初詣に行った。禅宗のその寺には幼稚園が併設され、私はそこに通っていた。もう20年以上、毎年そこへ初詣に行っていることになる。

 お参りの後、寺の脇にある普段通らない道を発見して家族と歩いてみる。見たこともない景色が広がっていた。20年も通っているのに知らないことはある。

 

その後、原付を走らせ谷保天満宮にも挨拶に行く。昨年買った破魔矢を焼いてもらい、代わりに達磨を買う。屋台が出ていたので焼きそばを買って食べる。

その後、境内に梅林があることを知って見に行ってみる。梅は咲いてないが山口瞳の石碑があった。

 谷保天満宮にも大学入学以来6年ほど定期的に訪れているが、梅林があることを初めて知った。知り合いの新しい一面を知って、なんだかドキドキしてしまうのに似ている。

 

 2022年、私は新しい眼を手に入れた。慣れた土地の新しい部分を2つも発見したのだから。私はこれから、見慣れたものであっても新しい気持ちで、今までとは違う心で、それを見つめることができる。